サントラがダウンロード販売でリリースされましたがゲーム内容を知っている人はごくわずかだと思います。ネットでも無いと思うので1993年のロケテストでのメモをアップしてみました。
時計仕掛けのアクワリオ
(ウエストン 93年没)
*ロケテストの時期によってゲーム内容が違います。少なくとも3つのバージョンが確認されています。
★93年6月14日
ゲームセンターのノートでロケテストの情報を得る。早速その店に直行する(新宿西口スポラン)。これが「時計仕掛けのアクワリオ(以下アクワリオ)」との出会いだった。
初めて見た時の印象はとにかく「きれい、かわいい」って印象だった。さすがはウエストンてなかなかやるじゃんと思った。それまで印象の薄かった同社を意識するようになったきっかけでもあった。
内容はスーパーマリオタイプの横スクロールアクションである。この時は三つのボタンを使用していた。それぞれ投げ、ジャンプ、無敵である。
敵をやっつけるにはまずジャンプして敵を踏みつける。踏みつけられた敵は気絶する。気絶した敵に触れると自動的に敵を持ち上げる。この時投げボタンを押すと敵を投げることができる。投げられた敵は横一直線に飛んでいき、壁にぶつかるか画面から消え去るかすると敵を倒せる。投げられた敵に別の敵が触れるとその敵も倒せる。ちなみにレバーを上に倒しながら投げると敵を上に投げることができる。
無敵ボタンを押すと一定時間無敵になれる。無敵になれる時間は画面上部のスコア表示の下のゲージで表示され、ゼロになると無敵が解除される。ゲージはアイテムで補給できる。
面の最後では鍵を持つ中ボスがいて、そいつを倒してもらえる鍵を使い、ボスの部屋に入る。ボスは踏みつけるか、子分を投げつけるなどして倒すことができる。このバージョンではカニが一面ボスだった。
残機+二ライフ制で、敵に一回触れると服がボロになり、その時に敵に触れると残機を失う。服はアイテムの薬で回復できる(魔界村やルースターズと同じシステム)。
●6/14バージョンの感想
このバージョンは本当に難しい。数回プレイしたが一面ボス(カニ)を倒せなかった。動きが素早い上にフェイントを使うので初心者には辛い。無敵ボタンも使うのが難しかったです。このタイプのアクションは危険を事前に察知するのが難しいので、やられてから「ボタンを押せばよかった」となってしまいます。また、一面からヒッカケのようなトラップが出て来るので不親切です。また、ゲームスタート後の操作説明の文字がバグるなど、決して完成されている状態ではありませんでした。でもカラフルなグラフィックは本当に魅力的だった…。
★93年8月15日
この日はコミケの帰りに新宿西口スポーツランドに寄った。またアクワリオがロケってた。内容に大きな変更が加えられ、グッと完成度が上がっていた。
8/15バージョンの変更点
ボタンが二つになり、パンチとジャンプになった。無敵は、アイテムで使用できるようになる。無敵ゲージは1UPゲージに変わる(満タンで1UP)まず、パンチで敵を殴り気絶(と言っても敵はメカだけど)させ、気絶した敵に触れて、投げるという感じになった。気絶した敵をさらに殴ると、その場で倒せる。6/14バージョンでは敵を直接倒せないのでとてももどかしかったが、この変更により、ずっと遊びやすくなった。これなら発売しても大丈夫じゃないのか、と思った。
★93年8月29日
同じく新宿西口スポーツランドでアクワリオがロケしていた。早く発売されないかな、と思いながらプレイしていた(涙)。
8/29バージョンの変更点
大きな違いはない。ただ、2P時だと対戦ができるらしい(8/15ですでに出来たかもしれない)。どのようなものかは、実際に見ていないので分からない。また。無敵時に星が飛んで攻撃できるように変更されたと思う。こうやって、細かく変更している所を見ると、苦労してるな…と思う。少し悪い予感がしたが外れてほしいと思った。
私が見たのはこの日が最後だった。九四年春にもロケしていたという話を聞いたが、変更点までは分からない。
こうやってロケから付き合ったせいで、じりじりと没が確定してゆく過程を味わってしまった。ロケテストなんて、あまり見ないほうがいいかも…とも思った。しかし個人的にはこの作品を見たことで、同社のモンスターワールドのシリーズに対する興味が出てきたので、出会って良かったという面もあります。
2006.11/19
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