Arcade70

風船割り・国産バージョン

 

アクロバット

 

1978年 タイトー

ゲーム画面【写真】

▼データ

 

 

 

  • 発売:1978年
  • メーカー:タイトー
  • ジャンル:風船割り
  • CPU:6502?
  • モノクロ
  • 横置きモニタ・スクロール無し
  • テーブル/アップライト
  • プレイ人数:一人/二人交互
  • 音源:PSG風
  • 操作:パドル一つ

 

 

レビュー

 

 

 

 

 国産の風船割りゲームの代表的な一作。元祖は米エキシディ社の「サーカス」でした。

 「サーカス」はブロック崩しの直線的な動きをリアルな放物線にすることで成功を収めた有名なゲームです。インベーダー以前の超レトロゲームを語る際は必須の作品です。

 遊び方は至って単純。シーソーの上を二人の人間が飛び跳ねるので落とさないように受け止めます。ブロック崩し同様に、受け止めたX座標で飛ぶ角度が違うのでこれで風船を狙います。風船は三列あり、一列全て割るとボーナス点(下から500、1000、1500点)が入ります。

 風船割りがヒットした理由はリアルでスピーディな動きにあるでしょう。高校物理そのままの放物線が美しく、また速度が増すとブロック崩しには無い速度で上と下を往復します。この時の緊張感は凄く、私なんかプレッシャーに負けてすぐに落としてしまいます。

 こんな展開の中で一息つけるのが左右の足場。ここに上手く人が乗ると弱くバウンドします。この時だけ速度が下がるのでホッとできます。

 また演出の細かさも当時としては驚異的でした。二人の人間は何枚ものアニメーションを使って手足をバタバタ動かし、まさにサーカスのようです。ミスした時に鳴る葬迎行進曲もディフォルメの利いたメロディでユーモラスです。風船割りというとまずこの曲を思い出す方も多いのでは?

 なお、サーカス、アクロバット共にゲーム内容は全く同じです。が、アクロバットがコピーゲームという風には当時は考えられていなかったようです。

 

 

 

2000.9.3Up

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