明日のRYUSENDO会議室2003年3月17日

更新日: 2003 03 16

 

謎なリバイバル増えてない?

 最近気になるのが「なぜ今頃リバイバルするのか分からないゲーム」だ。例えばアルゴスの戦士とかフロッガーとか、パチンコだけどコットンとか、ちょっと前だとドルルアーガ等の家庭用ゲームソフトが含まれる。
 漫画で昔のヒット作の続編物が出ている状況を見ると、それがゲームで展開される自然な成り行きに見える。でもちょっとヘンだ。

 どれもそれなりに名の通ったタイトルなんだけど時期や内容を考えると「なぜ使おうと思ったの?」と不思議に思えてくる。コットンは10年以上前のキャラだし話題になったのもマニア限定だしなあ(でもパチンコで一番謎だったのは『サイボーグクロちゃん』だ。現役のボンボン漫画が何故…)。

 でもこういうのはオリジナルで起こす代わりに昔のキャラを流用した、と理解できる。でも謎なのは家庭用ゲームになる場合だ。フロッガー(仮・PS2用)。確かに昔からのファンは皆知っている有名タイトルだし忘れてはならないタイトルだ。

 でも「フロッガーのカエル達が活躍する所をもう一度見たい!」と思う人に出会う確率はとても低い気がする。雑誌で見た感じだとオリジナルの3Dアクションで、過去のブランドを活かせるとは思えない(むしろマイナスじゃないか)。

 本来なら「昔の名作が現代にも受け継がれて嬉しい」と言いたいんだけど、しっくりしないリバイバルが出てくると複雑な気持ちだ。何よりも過去タイトルの何を使いたいのかという面での作り手の意識が見えない。立ち位置が不明なソフトが出ている、という印象になってしまうのが悲しい。

 複雑と言えばパソコン用の廉価版アーケードゲーム移植だ。手軽に触れられる、というのは歓迎すべき事なんだけどソリティアや五目並べと同列の扱いになってるのが寂しい。無理に頑張らなくてもいいよ、と声をかけたくなってしまう。筆者はオールドゲームの「置かれている状況」も重視していて古びた温泉のゲームコーナーなんかにインベーダーブーム時のままのゲームコーナーがあると狂喜してしまう。昔の物は昔の雰囲気で生きるなあ、と思う。ゲームソフトで環境は売れないが、過去の資料を豊富に収録した「ナムコミュージアム(PS)」は頑張っていた。プレイヤーの思い入れが汲まれていて、とても居心地が良かった。


【Root】


●夏コミはオールドゲームの世界の番外編という感じの本を出す予定です。特集は移植ゲームリスト。「あのゲームは何に移植されてるか」「この機種にはどんな移植作があったか」がひと目で分かる内容にしたいと思ってます。その他、ゲームメーカー周辺巡礼記などを予定しています。

●本とかであまり触れてなかったけど実はデジモンファンでした。ゴマモンに始まってヴイモンやレナモンや某キャラにそっくりな進化するテリアモンや、ヒカリ様や大輔やミミさんや小春や加藤さんやら、一人一人のキャラがみんな面白過ぎ。一晩語り明かせます(笑)

●掲示板での最近の話題から「サミーとセガが合併したら『獣王記』や『NiGHTS』が出るのか」「スト2の隠し設定項目は何がある?」「デコレンジャーのファンページ発見」「昔のゲームCMサイト」など。http://nemoto.tri6.net/cgi2/talk.cgi で参加者募集中です。

▲昔の絵より。あんまり今と変わってない… クロノアのデザインは大分変わりましたが。最近は設定変更が激しくて戸惑う事もしばしばなクロノア君です