更新日:
2001年3月20日
モバイル関係のページを見ていたらeggyで妙に盛り上がっていた。「PHSで動画配信」という無理のある商品なんか使ってどうするのか… と思ったら普通の動画デジカメとしても使えるようだ。これだけなら他にもあるが、驚異的なのは9800円という値段で売られているという話。
9800円と言えばおもちゃデジカメの予算。そんな値段でどこでも動画が見れる端末が手に入るとなれば凄まじくお得だ。というか、もうこの値段だけで無意味に「押さえておかなければ」って気がしません? 普段欲しくも思って無いのに、極端に安い価格を見せられると衝動が沸き上がるというか。という訳で秋葉原に走る。在庫はもう厳しくなっているみたいだけど、それでも簡単に入手可能な範囲。
これはドコモの商品なんで、ハードを安くバラ撒いて接続料で回収しようという事らしい。常識で考えて9800円ではどうやっても赤字だ。そこで気になるのは「何か縛りがあるのでは」という事だが、契約無しで純粋な単品として購入できる。本体の機能もネット関係以外は全てOK。変なプロテクトは無し。メディアはコンパクトフラッシュが使え、動画ファイルもWindowsのメディアプレイヤーで再生可能。
録画だけでなく再生の用途にも使える。付属の「ピクスラボ(シャープ製。Winのみ)」でPC内の動画ファイルをMPEG4に変換してカードに書き込めばいい。ただ、フォルダ等の置き方が指定されているので「CFアレンジャー」で動画ファイルを整理する必要がある。ザウルス用のレコーダーとはフォルダの位置が違うので直接再生する事は出来ない。このあたりはちょっと残念(って持って無いけど)。
もちろんVGAデジカメとしても使用可能。この場合ファイルは一般的な.jpgファイルで記録される。
遊び方としては「気に入ったムービーを保存してみせびらかす」「インターバル撮影で朝顔を観察したり防犯カメラに」「日常のひとコマを手軽にムービーに」という感じか。
付属のソフトもなかなか便利。映像アルバムに使えたり、双方向にコンバートできたり、ムービーを分割したり、かゆい所に手が届く設計になっている。
その他のスペックは「ACアダプター&バッテリー付属。充電は本体で。ヘッドホン端子、ビデオ出力有り(S不可。専用プラグ付属)。ビデオ入力不可。内蔵メモリ6MB。LCDはTFT、解像度は160×120or320×240。CFカード別売り。PCとの直結は不可。ブラウザ・メーラ内蔵。音声はモノラルのみ。製造はシャープ。Macではちょっと厳しいが動画は見られる(要Mac版メディアプレイヤー)」。
残念なのは音質が悪いので音楽には向かない(そこまで要求するのも間違っている気がするが)、起動が遅い、PHSオンリー(メールだけでも携帯で使えたら…)という所。もっとも戦略的に9800円なのだろうから、要求としては間違っているだろうけど。
【Root】
2003年12月14日