ゲー博特集(2003年3月27日)

お疲れ様でした>ベーマガ様

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「マイコンBASICマガジン」休刊のお知らせ

slashdot.jp「「マイコンBASICマガジン」休刊へ 」

▲本棚にあったベーマガを撮影してみた。ご覧のようにボロボロで恥ずかしいですが、当時はそれだけ読み込んだ。86〜87年のもの

■ベーマガ読者だった頃

 私がベーマガを初めて知ったのは1984年の暮れでした。クラスの友達が持っていたベーマガを読ませてもらったのが最初です。当時パソコン(MSX1)を買いたてだった私は、早速自分でも買うことにしました。

 最初に買ったのは確か1984年12月号。スーパーソフトマガジンが別冊だった最後の号でした。その号は大昔に紛失して持ってなくて、現在所持している最も古い号は1985年2月号。ドルアーガの全面マップが載っていて、今では貴重な存在だとか。私のは当然、表紙が無くなってボロボロ状態。取り引きには使えない状態となっています。

 ベーマガは他のホビー向けパソコン雑誌と比べても親しみやすかった気がします。内容はもちろんの事、表紙のダサダサなセンスも安心感を与えていたような気がします。ログインやコンプティークは編集の濃い趣味が誌面に出ていた感じで、マニアックでコワい印象がありました。それは今見るととても面白いんだけど、小学生にはキツかった。ベーマガは素人の目線で作られていて敷居が低かった。

 ベーマガから学んだものは沢山あります。BGグラフィックの概念、論理式、ドルアーガの宝の出し方、ファンタジーの知識、オールドゲームのある店… その筋の「教養」を広く浅くベーマガから得た若い日々を思い出します。

■みんなのプラットホーム

 アーケードゲーム情報に強かったのもベーマガの強みだった。アーケードって100円で出来るから、パソコン持ってない人にも共通の話題として成り立つんですね。パソコン持ってない人でもベーマガ買った人は多いはず。ベーマガは只の専門誌ではなく、コンピュータ&ゲーム好き少年少女の共通のプラットホームだった。特別な雑誌でした。ログインの話題はあくまでログイン読者だった人が対象だけど、ベーマガの話題は昔パソユーザー全体を対象に出来るのではないでしょうか。

■休刊によせて

 休刊の話を聞いたのは昨日のことでした。最初はびっくりしました。しかし「やっと終わるのか」とも思いました。休刊が寂しい反面もう役割を終えた雑誌という認識もあり、近年のベーマガは見ていて辛かった。誰に向けて作られているのかよく分からない雰囲気でした。

 じゃあそれがダメだったのか? と聞かれれば「それで良かった」と思っています。

 ベーマガは読者に合わせる雑誌ではなく、いつも同じ所にいた雑誌でした。読者も自然に卒業してゆく存在。時代が変わっても同じ所に居続け、求める者がいなくなれば去ってゆく。

 創刊から変わらぬポジションで居続けた事は昔の読者として嬉しかったです。やるべき事はやり尽くしたと思います。お疲れさまでした。そしてありがとうございました。

「振り返れば、コンピュータ業界で活躍されている方の中には、マイコンBASICマガジンを登竜門として現在に至っている方も多く、業界に果たしてきた役割はそれなりに大きかったのではないかと自負しています。(プレスリリースより)」


 言われる通りだと思います。80年代のマイコン少年にとってとても大きな存在でした。

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